住宅設備スマート化の最新動向:給湯・内見・安全まで統合が進む

建設・住宅設備

記事の要点(3行まとめ)

【トレンド】給湯器を含む住宅設備を、統合アプリでまとめて操作できる対応拡大が発表されています([2])。
【メリット】内見では体験操作や退出時チェック、管理連絡では翻訳返信や写真添付の活用が公表されています([3][4])。
【重要性】IoT製品のセキュリティ要件適合を見える化するJC-STARの運用開始が発表されています([9][7])。

住宅設備のスマート化は、照明や空調の操作にとどまらず、給湯設備の対応拡大、内見手順の機能化、管理業務のコミュニケーション支援、そしてセキュリティ評価制度まで含めて動きが出ています([2][3][7][9])。本記事では、公開されているプレスリリースと公的機関の情報に基づき、現場で確認すべき変化を整理します([2][3][7][9])。

【Q】いま現場で起きている「住宅設備」の変化とは?

変化1:給湯器まで統合アプリの対象が広がっている

リンクジャパンは、スマートホーム統合アプリ「HomeLink」で家庭用燃料電池「エネファーム」給湯器の対応機種を拡充し、アイシン製エネファームの操作が可能になったと発表しています([2])。
同リリースでは、給湯器を含む住宅設備を単一アプリで操作・管理できる旨が説明されています([2])。

変化2:異なるメーカー機器の連携を前提にした標準の説明が公開されている

Connectivity Standards Alliance(CSA)は、Matterをスマートホーム機器の相互運用を目的とした標準として説明しています([8])。

変化3:内見を「体験」と「チェック」で機能化する発表が出ている

アクセルラボは、スマートディスプレイ「aliepad」に「内見案内機能」を実装し、空室期間中に内見案内モードへ切り替わること、動画再生、体験操作、物件紹介、退出時チェックなどを提供すると公表しています([3])。
退出時チェックでは、窓の施錠確認やエアコン・照明の消灯などの項目表示が説明されています([3])。

変化4:IoTのセキュリティを制度で見える化する動きが公表されている

経済産業省は、セキュリティ要件適合評価およびラベリング制度(JC-STAR)の運用開始を発表しています([9])。
IPAはJC-STARについて制度概要を公開しています([7])。

【Q】導入すると現場はどう変わる?(具体的なメリット)

メリット1:設備操作の集約が進む(給湯設備も対象)

HomeLinkは、アイシン製エネファーム給湯器への対応追加を発表し、給湯器を含む住宅設備を単一アプリで操作・管理できる旨を説明しています([2])。

メリット2:内見の案内手順が画面で提示できる(体験操作・退出確認の提示)

aliepadの内見案内機能は、内見者が画面タップでスマートロックや家電、セキュリティ機能などのIoT機器を操作できることを説明しています([3])。
退出時チェックとして、窓の施錠確認やエアコン・照明の消灯などのチェック項目を表示することが記載されています([3])。

メリット3:管理業務の連絡で翻訳返信や写真添付の活用が紹介されている

アクセルラボは、戸建賃貸の管理DX事例として、SpaceCoreProのコミュニケーション機能の文脈で、外国語メッセージを翻訳して返信できる点や、写真添付のやり取りが紹介されています([4])。

メリット4:価格改定などで導入コスト面の情報が明記されている

SwitchBotは「ハブ3」について、2026年2月1日より新価格14,980円で提供開始すると発表しています([5])。

メリット5:太陽光・蓄電池の導入状況が調査結果として数値で示されている

NEXERは鈴木環境建設と共同で、注文住宅を建てたことがある全国の男女168名を対象に調査を実施し、太陽光発電システムの導入が22.0%、導入者のうち活用できていると感じる割合が約73%、蓄電池を使用している割合が43.2%と記載しています(調査期間:2026年1月16日~1月28日)([1])。
同リリースには、内容を引用する際の条件として、共同調査である旨の記載と鈴木環境建設サイトへのリンク設置が明記されています([1][10])。

【独自考察】よくある失敗と「つまずきポイント」

SwitchBotのリリースでは、スマートホーム導入時に「何から揃えればよいか分からない」「設定が難しそう」と感じる層がいる旨が記載されています([5])。
NEXERの調査では、活用できていない理由の例として、効果が数値として見えにくいこと、積雪、機器の不調などが挙げられています([1])。
エレコムのリリースでは、対策が不十分なIoT機器を起点とした不正アクセスや情報漏えい、踏み台化などのリスクに触れています([6])。
IPAは、IoT製品のセキュリティ対策が調達者・消費者から判断しにくいといった背景を含め、JC-STAR制度の概要を公開しています([7])。
aliepadのリリースでは、退出時のチェック項目表示により、チェック漏れによる物件被害や無駄な電気代の発生抑制を狙う旨が記載されています([3])。

成功へのファーストステップ

  1. 統合の対象範囲を確認する
    HomeLinkはエネファーム給湯器の対応拡充(アイシン製の操作対応)を発表しています([2])。
    SwitchBotはハブ製品「ハブ3」の新価格と適用開始日を発表しています([5])。
  2. 内見や空室運用で、何を画面で案内・確認できるかを確認する
    aliepadは内見案内モード、動画再生、体験操作、物件紹介、退出時チェックの提供を公表しています([3])。
  3. セキュリティ評価の判断材料を確認する
    経済産業省はJC-STAR運用開始を発表しています([9])。
    IPAはJC-STAR制度の概要を公開しています([7])。

参考・関連リンク

  1. 企業名:株式会社NEXER(共同:鈴木環境建設株式会社)
    タイトル:太陽光導入者の7割が「活用」を実感も、蓄電池の普及は4割。電気を“創る”から“貯める”へ
    URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002274.000044800.html
  2. 企業名:株式会社リンクジャパン
    タイトル:スマートホーム統合アプリ「HomeLink」、エネファーム対応機種を拡充
    URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000027777.html
  3. 企業名:株式会社アクセルラボ
    タイトル:賃貸物件の魅力を“体験”で伝える新機能。次世代スマートディスプレイ「aliepad」…「内見案内機能」を2026年1月より提供開始
    URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000167.000033770.html
  4. 企業名:株式会社アクセルラボ
    タイトル:戸建賃貸 約3,600戸規模の管理をDXで強化。入居者満足と業務効率を両立させるスマートホーム活用法
    URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000169.000033770.html
  5. 企業名:SWITCHBOT株式会社
    タイトル:〖SwitchBot〗フラッグシップモデル「ハブ3」を値下げ…新価格14,980円で提供開始
    URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000149.000057002.html
  6. 企業名:エレコム株式会社
    タイトル:エレコムがIoT製品のセキュリティ対策を推進する認証制度「JC-STAR制度」の啓発イベントに協賛いたします
    URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001315.000026881.html
  7. 組織名:IPA(情報処理推進機構)
    タイトル:セキュリティ要件適合評価及びラベリング制度(JC-STAR)
    URL:https://www.ipa.go.jp/security/jc-star/index.html
  8. 組織名:Connectivity Standards Alliance(CSA)
    タイトル:Build With Matter | Smart Home Device Solution
    URL:https://csa-iot.org/all-solutions/matter/
  9. 組織名:経済産業省
    タイトル:IoT製品に対するセキュリティラベリング制度(JC-STAR)の運用開始
    URL:https://www.meti.go.jp/press/2024/03/20250325007/20250325007.html
  10. 企業名:鈴木環境建設株式会社
    タイトル:公式サイト
    URL:https://suzuki-kankyo.co.jp/

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